リースバックは所有者が自宅をリースバック会社に売却し、売却資金を得る一方で、同じ家に賃貸として住み続けられる不動産契約です。一見よさそうな仕組みですが、リースバック契約をして後悔する人は少なくありません。
リースバックでよくある後悔と対策、そしてリースバックを検討する際、事前にチェックすべきポイントを紹介します。
【厳選】リースバックでよくある後悔9つとその対策
この項では、リースバック契約でよくある後悔と対策について説明します。
- 家賃が払えなくなって、引っ越しするはめになった
- 子どもなど身内に知られて怒られた
- 物件のメンテナンス費用が予想以上に高かった
- リースバック会社の対応が悪かった
- 家の買い戻しの金額が高かった
- 契約後に住み続けられる期間が短かった
- 契約解除の際に高額な違約金が発生した
- 勝手に売却された
- 物件を売却した不動産会社が倒産してしまった
家賃が払えなくなって、引っ越しするはめになった
リースバック契約後、家賃が払えなくなって引っ越せざるを得ない状況になることは、特に後悔の多いことのひとつです。
リースバック後は、家を売却して得た資金を生活費などに充てつつ、同じ場所に住み続けられます。しかし、予想以上に高額な家賃が設定されることがあります。
結果として、家賃の支払いが困難になり、家賃が安く生活レベルを落とした住居に移らざるを得ません。
たとえ契約前には家賃が手頃に感じられたとしても、リースバック後に収入が減少したり、予期せぬ出費が重なったりすることがあります。その結果、家賃の支払いが厳しくなるのです。
特に、高齢者や収入が限られている人にとってリスクは高く、生活レベルの大幅な低下を余儀なくされます。
入念な資金計画で対策
このような後悔を避けるには、リースバック契約前に入念な資金計画を立てることが大切です。
まず、家賃の支払い能力を客観的に見直し、リースバック後の収入と支出をシミュレーションしましょう。
家賃以外にも生活費、医療費、予備費などを考慮し、将来的な支出の変動にも対応できる計画を立てることが必要です。
子どもなど身内に知られて怒られた
リースバック契約後、子どもなどの身内に知られ、怒られるという話もよくあります。家を売却し、賃貸として住み続けるという決断は、家族や親族にとって大きな衝撃です。
事前に相談がなかった場合、家族は驚きや不安を感じ、怒りを覚えることもあるかもしれません。よって、子どもたちは「なぜ相談してくれなかったのか」と尋ねることになるでしょう。
さらに「相談してくれていれば、援助できたのに」といわれることもあり、家族間の信頼関係が失われてしまう危険性があります。
事前相談で対策
このような後悔を避けるには、リースバックを検討する際に、必ず事前に家族や親族と相談しましょう。家族や親族とリースバックの必要性やその影響について正直に話し合うことをおすすめします。
特に、子どもたちには、リースバックを選ぶ理由やそのメリット・デメリットを詳しく説明し、理解を得る必要があります。
子どもたちが親の経済状況を理解し、援助することでリースバックを回避できる場合もあります。仮にリースバックが必要な場合でも、トラブルが生じた際は子どもたちと一緒に解決策を見つけられるでしょう。
物件のメンテナンス費用が予想以上に高かった
リースバック契約では所有者が住み続けるため、建物の維持管理費用が発生しますが、その費用が予想を上回ることがあります。
たとえば、契約後に水漏れやシロアリ被害などの問題が発生し、大規模な修繕が必要になるケースがあります。また、定期的なメンテナンスや点検が必要な場合、その費用が積み重なり、経済的な負担が増えることがあります。
特に古い建物の場合は、メンテナンス費用が高額になるリスクが高いでしょう。
事前の見積もりで対策
このような後悔を避けるには、契約前に建物の状態を調査し、修繕費やメンテナンス費用の見積もりをとっておきましょう。
また、リースバック契約にメンテナンス費用の負担について明確な規定を設けておき、費用の予測を立てておくことも有効です。
リースバック会社の対応が悪かった
リースバック契約後に会社の対応が悪く、トラブルが解決しないこともよくある後悔のひとつです。
たとえば、契約後に建物の修繕が必要になった際、リースバック会社の対応が遅かったり、対応してくれなかったりすることがあります。
また、家賃の支払いに関する問題が発生した際も解決に時間がかかることがあります。これにより、所有者は時間を無駄にするだけではなく、ストレスを感じてしまうでしょう。
評判や口コミのチェックで対策
このような後悔を避けるには、契約前にリースバック会社の評判をしっかり調査しましょう。信頼できる会社を選ぶことで、契約後に安心して過ごせます。
また、契約内容にアフターサービスやトラブル対応に関する詳細を明記してもらうことも有効です。
リースバック提供会社への一括問い合わせで、条件を比較しましょう！
家の買い戻しの金額が高かった
リースバック契約後に家を買い戻すことになった際、予想以上に高額な金額が設定されていることがあります。
リースバックは家を売却して賃貸として住み続けられる一方、将来的に買い戻しも可能な場合があります。しかし、買い戻し金額が契約時に明示されていなかったり、経済状況などの変化により予想以上に高額になったりすることがあります。
特に、契約時に買い戻し金額の具体的な計算方法が明示されていないと、後々の交渉で不利な条件を提示されることがあります。よって、状況によっては買い戻しが難しくなるかもしれません。
事前に明示してもらうことで対策
このような後悔を避けるには、契約前に買い戻しの詳細について確認することが重要です。契約書に買い戻し金額の計算方法や、具体的な金額を明示してもらいましょう。
さらに、将来的な市場価格の変動にも対応できるように計画を立てておくことを推奨します。
可能なら専門家に相談し、契約内容を確認してもらうことで、後々のトラブルを防ぐことにつながります。
契約後に住み続けられる期間が短かった
リースバック契約後、住み続けられる期間が思ったよりも短いと後悔するケースです。契約期間は会社によって異なり、短期間で契約が終了してしまう場合、再び住居を探す必要があります。
たとえば、契約前には長期間住み続けられると思っていたのに、実際には1〜2年で契約が終了し、再契約が認められなかったり、更新の条件が厳しくなったりすることがあります。
これにより、新たな住居探しに追われ、経済的にも精神的にも負担がかかることになるでしょう。
契約前の会社選びで対策
このような後悔を避けるには、契約前に住み続けられる期間や再契約の条件について詳しく確認する必要があります。長期的に住みたい場合は、契約期間が長いプランがある会社や再契約が可能な会社を選びましょう。
また、契約書に記載されている契約期間や更新条件をしっかり把握し、将来的な住居計画をあらかじめ立てておくことも大切です。
リースバック提供会社への一括問い合わせで、条件を比較しましょう！
契約解除の際に高額な違約金が発生した
リースバック契約を解除する際に高額な違約金が発生してしまった、という後悔もあります。たとえば契約解除の際、違約金として数十万円から百万円以上の支払いを求められることがあります。
特に、契約期間中に急な事情で解除を希望する場合、違約金が高額になるケースは多くあります。すると、契約解除が難しくなったり、経済的な負担が増えることになったりします。
契約前に条件確認の対策
このような後悔を避けるには、契約前に契約解除の条件や違約金について詳細に確認し、納得したうえで契約を結びましょう。
また、契約解除の際に発生する手数料や追加費用についても事前に確認しておくことで、予期しない経済的負担を避けることにつながります。
勝手に売却された
リースバック契約後、自分の知らない間に家が勝手に売却されるという状況になることがあります。これは主に、契約内容の理解不足やリースバック会社とのコミュニケーション不足が原因です。
たとえば、契約書の細かい条項や特約事項を理解していない場合、リースバック会社が契約にもとづいて正当に売却を行っても、所有者にとっては「勝手に売却された」と感じることがあります。
契約書の確認と理解で対策
このような後悔を避けるには、契約前に契約書の内容をしっかり確認し、理解する必要があります。
特に、売却に関する条項についてはしっかりと理解しておき、契約時には不明点や不安な点を積極的に質問し、納得したうえで契約を結びましょう。
物件を売却した不動産会社が倒産してしまった
リースバック契約後、物件を売却した不動産会社が倒産してしまうことがあります。
不動産会社が倒産すると、契約の履行が困難になり、所有者は予期しないトラブルに直面することがあります。倒産した場合、所有者は新しい管理会社を探さなければなりません。
しかし、次の管理会社が同じ条件で契約を引き継ぐ保証はなく、家賃の引き上げや契約の再交渉を求められることがあります。
契約前に不動産会社の調査で対策
このような後悔を避けるには、契約前に不動産会社の信頼性を十分に調査することが重要です。会社の財務状況や経営の安定性を確認し、長期的に信頼できる会社を選びましょう。
また、インターネットの評判や口コミを確認し、過去のトラブル事例や顧客満足度をしっかりチェックしてください。
さらに、契約書に倒産時の対応策を明示してもらうことも有効です。
リースバックは比較が重要です！後悔しないためにも、契約前に各社の条件を比較しましょう！
リースバックを選んで大丈夫？事前チェックポイント
リースバックでよくある後悔について説明してきましたが、実際には後悔しないことが一番です。
この項では、リースバックを検討する際、事前にチェックすべきポイントについて説明します。
- 買取価格が安く家賃が高いことを受け入れられる？
- 子どもなど身内から承諾をもらった？
- 信頼できるリースバック会社を見つけて、相談してみた？
買取価格が安く家賃が高いことを受け入れられる？
リースバックの仕組み上、所有者は家を売却し、その後賃貸として住み続けますが、基本的に買取価格は市場価格よりも低めに設定されます。
また、家賃も市場相場にもとづいて設定されるため、予想以上に高額になることがあります。
よって、得られる資金が少なくなるため、リースバック後の生活費や借金返済に影響が出るおそれがあります。
また、高額な家賃を支払うことになれば、月々の生活費に余裕がなくなり、経済的な負担が増えるかもしれません。
買取価格や家賃に納得できるかどうか、自分自身の資金計画や生活費に照らし合わせてみてください。リースバックの設定が受け入れられるかどうか、再度検討してみましょう。
子どもなど身内から承諾をもらった？
家を売却し賃貸として住み続けるという大きな決断は、家族や親族にも大きな影響を与えます。特に家族や親族がリースバックについて十分に理解していない場合、後々トラブルが発生するかもしれません。
親がリースバックを選んだ場合、子どもの相続などに少なからず影響を受けるでしょう。相続できる財産が減少してしまうと、家族間で不和が生じるおそれがあります。
以上の理由により、特に相続に関する問題や将来的な住居計画についてはしっかりと話し合い、リースバックのメリットとデメリットを共有しておきましょう。
家族全員が納得したうえでリースバックを選ぶことで、後悔やトラブルを防ぐことにつながります。
信頼できるリースバック会社を見つけて、相談してみた？
リースバックを成功させるには、信頼できるリースバック会社を見つけて、納得がいくまで相談することが欠かせません。
選択した会社によっては、契約後にトラブルが発生したり、予想以上の経済的負担を抱えたりするリスクがあります。そのため、信頼性の高い会社を選び、納得のいく契約を結ぶことが重要です。
会社の評判や口コミを確認し、過去の利用者の評価を探しましょう。インターネットのレビューサイトやSNS、知人からの意見なども取り入れてください。
また、複数の会社に見積もりを依頼し、買取価格や家賃の条件、契約内容を比較検討することも必要です。
さらに、契約前には会社と話し合いを行い、具体的な契約内容やアフターサービスについて詳細に確認しましょう。契約書に記載された細かい条件や条項をしっかり理解し、不明点があれば会社に質問することで、トラブルを防ぐことにつながるでしょう。
しかし、個別にリースバック会社を探して比較するのは大変です。
そこで、効率的に信頼できる会社を見つける方法として、比較サイトの利用をおすすめします。比較サイトを利用することで、複数のリースバック会社の情報を一度に比較でき、最適な会社を簡単に見つけられます。
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リースバックは比較が重要です！後悔しないためにも、各社の条件を必ず比べてから、契約する会社を選びましょう！
