借金があってもなんとかなると思っている人もいるでしょうが、なんとか「なる」という受け身の考えは危険です。他人や状況がなんとかしてくれる、という願望ではなく、自分がなんとかする、という目標でなければなりません。
そのためには、借金を必ず自分で返すという明確な意思を持ち、実行することが重要です。借金は放置すればするほど問題が大きくなっていきますので、借金をなんとかするために、早めに行動に移しましょう。
この記事では借金の概念をはじめ、なんとか「する」と決めた結果、なんとかなる人とならない人の違いや、なんとかするためにすべき行動まで詳しく解説します。
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そもそも借金とは?
借金とはお金を借りることです。モノを購入したりサービスを受けたりする場合、基本的には対価としてお金を支払います。しかし、自分が持っているお金が対価よりも少なければ、支払うことができません。借金をすれば、対価を用意することができるため、自己資金が用意できるまで待つ必要がないのです。
借金は、貸主との間で交わした契約どおりに返済が行われます。その際は元本に加えて利息を支払うため、借りた金額より返す金額のほうが多くなるのが一般的です。
借金は必ずしも悪いとは限らない
日本では昔から「お金を借りることはよくない」とか「借金はしないほうがよい」という考えが根強いですが、すべての借金が悪いわけではありません。
返済計画や返済能力がないまま借金を背負うのは問題がありますが、住宅ローンのように家を購入する際に利用する借金は「自分たちの生活をよりよくするための投資」と捉えることもできます。
会社や投資家が事業展開や投資のために資金を借りる借金も、もっと会社を大きくするための設備投資や、利益を生み出すために必要な先行投資として有益と考えられます。
最初に主な借金の種類について説明します。
- 将来のために必要な借金(奨学金、住宅ローンなど)
- 予想外の出費を補う借金(入院費、親の介護費用など)
- 娯楽のための借金(旅行、高価な趣味など)
将来のために必要な借金(奨学金、住宅ローンなど)
借金を利用すれば、人生設計のために今不足している資金を補うことができます。
たとえば、教育を受けるためにお金を借りる奨学金という制度があります。経済的な事情で入学金や学費の支払いが難しい学生でも、奨学金を利用すれば学業を続けることが可能です。一般的には安定した収入が得られるようになってから返済が始まります。
また、住宅ローンは金額が大きいですが長期にわたる確かな返済計画があり、不動産という資産も得られます。
将来のために必要な借金は個人のライフプランやキャリアプランに関わっており、未来の資産につながりやすいでしょう。
予想外の出費を補う借金(入院費、親の介護費用など)
入院費や病気、けがの治療費、親の介護費用などは、ときには緊急性があり、支払いに選択の余地がありません。
予期せぬ出費をまかなうために行われる借金は、経済状況によっては大きな負担になることもあります。特に介護費用は、数十万円から数百万円に及ぶこともあります。貯金からまかなえればよいですが、やむなく借金するときは返済計画をしっかり立てましょう。
娯楽のための借金(旅行、高価な趣味など)
娯楽のための借金とは旅行や高価な趣味、嗜好品の購入、ギャンブルなど、一時的な楽しみや満足のために行われる借金です。
このような借金は、短絡的に借りてしまうこともあり、借金額は数万円から数百万円に及ぶこともあります。ギャンブルの場合、歯止めがきかず返済能力を超える借金をしてしまうかもしれません。
娯楽のための借金は避けられるのであれば避け、借りるときは慎重に考えましょう。
借金がなんとかなる人に多い特徴
借金には返済の義務がありますが、借金を問題なく返せる人とそうではない人がいます。まずは、借金がなんとかなる人に多い特徴を説明します。
生涯の借金額は多いが、支払いが滞ったことのない人
生涯で多額の借金を抱えながらも、支払いを滞らせたことがない人は、お金を管理する能力に優れています。このような人は収入と支出を正確に把握し、借金を確実に返済できる計画を立てられます。
借金を生活やビジネスプランの一部として、計画的に考えている人に多いタイプです。たとえば多額の事業ローンがあっても、収支をコントロールできるのであれば問題ないでしょう。具体的には、緊急時のための貯蓄があったり、収入の減少に備えて準備したりしています。
自己管理能力が高ければ、借金も返済できるでしょう。
収入増加の見込みがあり、行動できている人
借金をうまく管理し、かつ将来的に収入が増える見込みがある人です。
たとえば、現在の職業での昇進や昇給が見込めたり、資格取得や副業、起業や独立などにより収入増加を目指していたりする人です。このような人は収入アップのために具体的な行動計画を立て、それを実行しています。
具体的な行動の例として、夜間や週末に副業などで仕事をして収入を増やしたり、専門的なスキルを学ぶためのスクールに通ったりします。このように前向きに行動している人は実際に収入アップが期待できるので、借金もなんとかなるでしょう。
目的意識を持って借金する人
明確な目的を達成するために借金する人は、問題なく返済できる可能性が高いでしょう。たとえば、教育のための奨学金やマイホーム購入のための住宅ローンです。
大学進学のために奨学金を利用することで、将来的に高収入を得るチャンスを増やせます。住宅ローンを利用して家を購入することで、長期的に見れば家賃の支払いから解放され、不動産価値の上昇も期待できるかもしれません。
このような借金をする人は目的がはっきりしているため、しっかりと返済計画を立てられます。将来の収入増加や資産価値の向上を見込んでいるので、返済に対しても責任を持っている、といえるでしょう。
借金がなんとかならない人に多い特徴
一方、借金がなんとかならない人もいます。つまり、借金が返せず困難に陥ってしまう人です。このようなやばい人の特徴を説明します。
返済の見込みがないのに借金し、収入を増やす行動をしていない人
支払い能力が不足しているのにもかかわらず借金をする人は、経済的な困難に直面します。
たとえば、無計画な買い物や投資を繰り返して、借金をする人がいます。返済する計画があれば問題はありませんが、計画性がある人は最初から無理な借金をしません。
返済の目途が立っていない状況では借金が膨らみ続け、最終的には支払いが難しくなるおそれがあります。このような人は収入が増加する見込みがないにもかかわらず、前向きな行動を起こさないのも特徴です。
借金を借金で返そうとする場合もあり、手に負えない状態になります。
借金したことを後悔しているのに、また借金をする人
借金をして後悔した経験があるのにもかかわらず、再び借金を繰り返す人もいます。たとえば、過去に投資やギャンブルなどで借金を作り、苦労して返済した経験がありながらも、再び同じような理由で借金をする人です。
また、衝動的に高価な商品を購入したり、身分不相応なぜいたくな体験をしたりして、後悔する人もいます。このような人も同じ過ちをしがちです。
同じことを繰り返す理由は、借金に対して認識が甘かったり、自分の欲望をおさえられなかったりするからでしょう。このような人は解決するための手段として、すぐに借金を選んでしまうという短絡的な行動をしてしまいやすいでしょう。
借金のリスクを十分に理解していない人
借金がなんとかならない人の中には、借金のリスクを十分に理解していない人が多くいます。たとえば、安易に高利息のキャッシングサービスを利用する人です。手軽に借金ができるため短期的な資金不足解消に便利ですが、高い利息が課せられます。返済計画を立てずに借り入れをすると、利息が負担になり、返済が困難になるおそれがあります。
また、借金のリスクを十分に理解していない人は、借金を返済するためにさらに借金をするという悪循環にも陥りやすい特徴があります。新しい借金で古い借金を返済することは、一時的に問題を先送りしているだけで、根本的な解決にはなりません。
借金のリスクを理解するには、まず借り入れ時の利息率、返済期間、月々の返済額などをしっかり把握することが重要です。ベストな選択は、キャッシングサービスに手を出さないことでしょう。
借金を滞納しないと生活できないならやばい!「なんとかする」ためにすべき行動
借金しないと生活がままならない状況は、経済的に非常に危険な状態です。このような状況に陥った場合、ただちに行動を起こす必要があります。
経済的自立が困難になる前に以下の行動をしましょう。
危険度1:収入と支出の見直しをする
生活を何とかするには、まず収入と支出の見直しから始めましょう。具体的には、まず毎月の収入を把握し、固定費(家賃、光熱費、保険料など)と変動費(食費、衣服代、交際費など)をリストアップします。家計簿アプリを使うのもよいでしょう。日々の支出に対する意識を高め、無駄な支出を省くことで、借金の返済に回せる余裕がうまれます。
また、収入を増やす方法も同時に考えましょう。たとえば、副業を始める、資格を取得してキャリアアップを目指す、転職を検討するなどの方法があります。
危険度2:借金の再構築をする
借金の再構築とは、いまある借金を見直し、より管理しやすくしたり、返済額を減らしたりすることです。たとえば、高利息の借金を低利息のローンに借り換えたり、複数の借金を一本化したりする方法があります。
借金を再構築することで、利息の負担を抑える、毎月の返済額を減らすといった効果が期待できます。その結果、返済を無理なく続けられるようになるのです。
借金の再構築を行う際には、新たに借り入れるローンの利息率や手数料をよく確認することが大切です。また、借金を一本化する場合には、総返済額が増加しないように慎重にプランを選択しましょう。複数の金融機関を比較検討したり、専門家に相談したりするのも有効です。
危険度3:債務整理をする
債務整理は法的な手続きを通じて借金の負担を軽減し、経済的な再出発を図る方法です。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産などさまざまな方法があります。それぞれを簡潔に説明します。
- 任意整理
- 債権者(お金を借りた機関)と交渉し、将来発生する利息の減額、返済期間の延長などをしてもらうことです。ただし、すべての債権者が交渉に応じてくれるわけではありません。
- 個人再生
- 裁判所に返済不能であることを認めてもらい、借金を原則5分の1から10分の1に減額してもらう方法です。一定の条件を満たせば借金を大幅に圧縮し、残りの借金に対して数年間での返済計画を立てられます。
- 自己破産
- 返済不能なほどの借金を抱えている場合に裁判所に申し立てを行い、借金を免除してもらう方法です。ただし、一定の財産は処分されることもあります。
ただし、上記の任意整理、個人再生、自己破産を行うと、信用情報機関に情報が登録されブラックリストに載ります。その場合、クレジットカードの作成や住宅ローンの利用ができなくなるため、債務整理を行う際は専門家に相談し、慎重に判断しましょう。
なお、ブラックリストに載っても借金の完済後、最短5年でブラックリストから除外され、新規のクレジットカードの作成やローンの利用が可能になります。
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