リースバック「あんばい」の特徴や注意点│充実の独自サービスで売却後も安心

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リースバック「あんばい」の特徴や注意点│充実の独自サービスで売却後も安心

株式会社インテリックスが提供するリースバック商品「安住売却(あんばい)」は、自宅を売却しても、賃貸住宅として住み続けられるサービスです。基本的な仕組みは、他社のリースバック商品と同じですが、そのなかでも「あんばい」ならではの特徴があります。

「あんばい」とはどのようなリースバック商品なのか、サービス内容や特徴、注意点について確認しておきましょう。

リースバック「あんばい」とは

株式会社インテリックスが提供する「あんばい」は、2017年からサービスが始まったリースバック商品です。自宅を売却したあとも安心して住み続けられることから、「安住売却(あんばい)」というサービス名がつけられました。

リースバックは、自宅を売却したあとに賃貸住宅としてそのまま自宅に住み続けられるサービスです。売買契約と賃貸借契約をリースバック会社と結ぶことで、自宅の売却代金を受け取りながらも今まで通りの生活を送ることができます

リースバックの仕組み

リースバックの仕組み

あんばいのサービス概要は次のとおりです。

あんばいの概要
契約の種類 定期借家契約
契約年数 2年
サービスの提供元 株式会社インテリックス
年齢制限 なし(75歳以上は医師の診断書が必要)
家賃 査定後に決定
売却金額の用途 制限なし

あんばいがどのようなリースバックサービスなのか解説していきます。

なお、リースバックの仕組みについては関連記事をご確認ください

あんばいを提供するのは上場企業

あんばいを提供する株式会社インテリックスは、東証プライム市場の上場企業です。1995年に創業、2022年5月時点での従業員数327名(連結)、売上は約410億円となっています。

事業内容は、マンションのリノベーション事業を中心としていて、累計24,000戸以上の実績(2021年8月末現在)があります。そのほかに、不動産のリースバック、不動産関連の金融商品の販売なども行っています。

上場企業のリースバック商品だから安心安全というわけではありません。しかし、企業が上場するには一定の基準を満たす必要があり、財務諸表も公開されているため、透明性が高いという面では非上場企業よりも安心して利用できるでしょう

プライバシーマーク制度の認定を受けている

株式会社インテリックスは、プライバシーマーク制度の認定を受けています。

プライバシーマーク制度とは、個人情報の管理や保護が適切な体制のもと運用されていることを第三者機関が審査をして認定する制度です。リースバックを取り扱う多くの企業では、プライバシーポリシー(個人情報保護方針)を掲げていますが、適切に保護、管理されているかは外部から判断できません。

その点、株式会社インテリックスは、個人情報の取扱いについて外部の機関から適切であると評価されています。

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あんばいの特徴には何があるのか?

リースバックの「あんばい」には、次の特徴があります。

  • 契約期間終了後の対応が選べる
  • 保証人や連帯保証人が不要
  • アフターサービスが充実している
  • 年齢制限がない

それぞれの特徴について確認しておきましょう。

契約期間終了後の対応が選べる

あんばいを利用する場合、2年間の定期借家契約を結びますが、契約期間終了後も再契約をすることで、住み続けることが可能です

リースバックの賃貸借契約は、「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類があります。それぞれの違いは次のとおりです。

普通借家契約と定期借家契約の違い
契約の種類 普通借家契約 定期借家契約
契約期間 1年以上 期限なし
契約の更新 退去の意思がなければ原則更新 原則不可(契約終了後は再契約が必要)
貸主からの解約 正当な理由がなければ原則不可 契約内容に含まれていれば可能

定期借家契約は契約の更新ができないため、契約期間が終了したあとは再契約が必要です。しかし、リースバックサービスによっては再契約できるとは限らず、退去しなければいけません。

あんばいでは、契約期間が終了した後、再契約をして住み続けるか、退去するかを選べます。再契約の回数に制限がないため、契約期間中に家賃の滞納や利用状況に問題がない限り、自宅に住み続けられます

保証人や連帯保証人が不要

あんばいを利用する場合は、賃貸保証会社と保証委託契約を結ぶため保証人や連帯保証人が必要ありません

賃貸保証会社とは、賃貸住宅に入居する際、連帯保証人を代行する会社のことです。賃貸保証会社は、借主が家賃を滞納すると、貸主であるリースバック会社に滞納分の家賃を支払います。そのあと、滞納分の金額を借主から回収します。

なお、賃貸保証会社と保証委託契約を結ぶ場合は、保証料の支払いが必要です。

アフターサービスが充実している

あんばいでは、リースバックの利用者へのサービスとして「あんばい・きずな電話」と「あんばいきずなコンシェルジュ」を提供しています。

それぞれのサービスについて解説していきます。

あんばい・きずな電話

あんばい・きずな電話は、単身で入居している高齢者が無料で利用できるサービスです。
電話で健康情報や子どもの声、川柳などのメッセージが日替わりで毎日届きます。

配信時間は、7時から20時の間で好きな時間を選択可能です。

電話を受けた入居者は、その日の体調を「1」「2」「3」から選んで返信すると、事前に指定したEmailアドレスにリアルタイムで情報が届きます。

電話が受け取れなかった場合は、1時間以内に再度電話をかけてもらえます。さらに、必要に応じてコールセンターから連絡が届くため、高齢者が単身で入居している場合でも、いまの状況を伝えられます。

あんばいきずなコンシェルジュ

あんばいきずなコンシェルジュは、リースバックを利用したあとの生活に関して、不具合や問題がおきていないかを電話連絡で確認するサービスです。

専門のスタッフが2、3カ月に1度、利用者に電話をかけてくるため、家のこと、身の周りのこと、今後の生活など幅広い悩みについて相談できます。

きずなコンシェルジュは、65歳以上は無料で利用できます。65歳未満であっても、希望すれば有料で利用可能です。

年齢制限がない

「あんばい」には年齢制限がなく、成人以上の人であれば何歳でも利用可能です。
リースバックと似ているサービスに自宅を担保にしてお金を借りる「リバースモーゲージ」がありますが、年齢制限が設定されているケースが多いです。

たとえば、住宅金融支援機構が提供するリバースモーゲージ「リ・バース60」は、対象の年齢が満50歳以上に制限されています。あんばいではそのような制限がないため、年齢に関係なく利用できます

なお、75歳以上の人があんばいを利用する場合、75歳以上の場合は医師の診断書が必要です。

リ・バース60については、関連記事もご確認ください。

あんばいを利用する際の注意点

あんばいを利用するときは、次の点に注意が必要です。

  • 利用できない地域がある
  • 定期借家契約しか選べない

それぞれの注意点について確認しておきましょう。

利用できない地域がある

あんばいが利用できる地域には限りがあります。あんばいを利用できるのは、本社と事務所があるエリアとその近隣エリアです。

あんばいの取扱店の所在地は次のとおりです。

札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・名古屋・大阪・京都・広島・福岡

定期借家契約しか選べない

あんばいを利用するには、2年間の定期借家契約を結びます。

あんばいでは、再契約の回数に制限がないため、希望すればいつまでも住み続けられます。ただし、家賃の滞納や自宅の利用環境が悪い場合は、再契約を断られることがあるため注意しましょう。

リースバックは複数のサービスを比較するのが大事

リースバックはさまざまな会社がサービスを提供しています。基本的な仕組みは同じですが、売却価格や家賃、サービスの内容は、リースバック会社によって異なります。そのため、1社だけと相談して決めるのではなく、複数の会社に相談し、比較したうえで契約するリースバック会社を決めましょう。

リースバック比較PRO」は、複数のリースバック会社にまとめて査定を依頼できるサービスです。365日24時間受付をしており、自宅の情報や連絡先などを入力するだけで、問い合わせが可能です。

リースバックを検討している場合は、リースバック比較PROでまず問い合わせてみましょう。


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執筆・編集

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